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お部屋コーディネートの基礎知識

お部屋づくりは“灯り”にかかっています すぐに実践!照明テクニック vol.1
家具やカーテン、アイテムにこだわっても、それを照らす照明の選び方一つで、お部屋の魅力は倍にも、半減もしてしまうもの。そこで照明デザインの専門スクール「リビナ アカデミア」で、照明器具の選び方や、上手な配置のヒントを教えていただきました。


天井から照らす、が日本の定番ですが・・・
日本の住宅では、もともと照明器具が天井に設置されていることが多く、一つの部屋に一つの灯り、つまりは【一室一灯】としているお部屋も多いですね。
この天井の照明、“シーリングライト”という種類で、傘のついたタイプや、もともと天井に埋め込まれているタイプなどがあります。

「【一室一灯】を【一室多灯】にすることで、お部屋の雰囲気をアップさせることはもちろん、やり方によっては全体のワット数や電気量を減らすこともできます」と、今回お話をうかがったリビナ アカデミアの河原先生。

確かに、カフェやホテルなど灯りをインテリアとして上手に利用している空間では、【一室多灯】はよく見かけますね。 こだわりのマイルームも、灯りを使って効果的に演出したい!そのポイントは2つあります。

■間接照明、部分照明を組み合わせる!
■“暗さ”を楽しむ感覚を大切に!

その実践法を教えていただきました。
お部屋の雰囲気をアップするシーリングライト
違いを知って使い分け、白熱灯と蛍光灯
まずは光源のお話から。
お部屋で使っている電球、電灯には白熱灯と蛍光灯があります。
一般に、この2つを比べると

  電力 寿命
白熱灯
蛍光灯

といわれます。ところが、「光の波長が長く、赤っぽい光がやさしい雰囲気を演出してくれる白熱灯も、リラックスしたい住まいづくりには積極的に取り入れていきたいですね」と河原先生。
光の性質で比較すると、

  波長 色温度 リラックス効果
白熱灯
蛍光灯

となります。それぞれ詳しい特徴についても頭に置いておきましょう。
 ● 【白熱灯】“点”の光で照らすので陰影が
光の波長が長く、赤っぽい色が出せるので、暖かさが演出できます。夕焼けの色合いをイメージするとわかりやすいですね。
また、白熱灯の光は、無数の光の点が照らす「点光源」と呼ばれる仕組みで、照らす物に明るい部分と暗い部分が生まれます。そのため、作業などには光が足りない、と感じるかもしれませんが、お部屋の雰囲気づくりには効果的。物の立体感をより表現することができます。
たとえば、「カーテン生地にシルクが入っている」というような素材感まで照らし出すように、こだわりの家具やインテリアをさらに演出してくれます。
 ● 【蛍光灯】“面”の光で全体を照らす
こちらは昼間の太陽のイメージ。波長が短く、白っぽい光で照らします。
こちらは白熱灯とは対照的に、面で照らす「面光源」という仕組みで、物の全体を効率よく照らします。雰囲気づくりというより、作業など実用的なシーンで力を発揮。たとえば、学校やオフィスなどでは蛍光灯を使うのもうなづけますね。
また、コストの面からも、照明器具を長時間使用する場所にぴったり。ですが、シーンによっては、少し明るすぎて落ち着かない印象を与えてしまうこともあります。

それぞれの特徴を理解して、上手に使い分けていきましょう。
スタンドライトで【一室多灯】
【一室多灯】にベストなアイテムにスタンドライトがあります。フロアスタンド、テーブルスタンド、マスコットスタンドなどの種類があるライトです。
ところが、備え付けの照明以外に複数の器具を使うには「どう配置すればいのかわからない」、さらには「電気代がかさんでしまうのでは?」という心配も。そこで、上手なスタンドライトの利用法とは?
【一室多灯】のベストアイテム、スタンドライト
 ● 壁や床を照らす【間接照明】を意識
「空気を照らしてしまうと、明るさは半減してしまうんです」。
たとえばお部屋の中央に設置された照明器具は、その周囲の空間=空気を照らしてしまうため、お部屋の隅々まで光が行き届きません。部屋も実際のサイズより小ぢんまり見えてしまいます。

そこで、天井のシーリングライトの光を半分の明るさにし、【間接照明】の考え方を取り入れることをオススメ。壁や床などに光をあて、反射させることでより明るさを得る、というイメージです。

【間接照明】に効果的な設置場所なのが、コーナーなどのデッドスペース。ここなら、左右の壁と天井の計三面を照らすことができ、部屋全体が明るくなります。
「コーナーが明るくなることで奥行きも生まれ、お部屋が広く見えるという効果もありますよ」。
これで光が足りない場合、たとえば、読書など手元に灯りが欲しいときには、ソファの脇に置いて手元や足もとなどを照らすコンパクトな【部分照明】をプラス。

こうして間接照明を組み合わせることで、十二分な光が得られます。さらに、それぞれのワット数は小さいもので済むので、合計では元の電気量と変わりません。
「くつろぎたいときには、天井のシーリングライトを消してしまう、という方法も試してみてください」。必要に応じて明るさを変えていく、これも効率よくお部屋を照らすためのポイントです。
壁のコーナーを照らして演出する、間接照明
 ● シーンに応じて照明の【高さ】を変える
スタンドライトの種類、フロア、テーブル、マスコットは順を追ってサイズが小さくなり、それぞれ名前の通り設置場所も異なります。

まず、リビングなど人が出入りし、活動するお部屋では背の高いフロアスタンドを。「太陽の位置から光が顔にあたると、明るい印象になりますよね」。お客さまのおもてなしにもぴったりの明るさです。
また仕事用のお部屋など作業スペースも、高い位置からの光りを。リラックス効果は薄い分、集中力は高まります。

一方、寝室をはじめとしたプライベートルームには、テーブルスタンドや床置きのマスコットスタンドを。これは、光が下にあるほどに落ち着く、という心理的効果も理由の一つです。
「“いろり”や“焚き火”の灯りを思い出してみてください。低い灯りは、古くから日本人が親しんできた、くつろぎのスタイルです」。

灯りが低くなるほどリラックス効果は強くなる、この効果を意識して、お部屋の明かりも見直してみてください。
低い位置の照明はリラックス効果も
雰囲気ある照明で、電気量も節約!
【間接照明】は思っているよりも簡単に暮らしに取り入れることができそうです。結果的に電気量も節約できるなんて、環境にもお財布にもうれしいテクニック!

次回は、「“暗さ”を上手につかって効果的な照明を」をテーマに、さまざまな照明づかいのテクニックやヒントご紹介します。 【vol.2】へ
INFORMATION
照明のプロを育てるスクール
リビナ アカデミア
おなじみのインテリアショップ「ヤマギワ」が主催、照明について、“エンドユーザーにわかりやすく伝えることのできるプロを育成する”という目的で開設された「リビナ アカデミア」。日本でも有数の設備を使って、照明にまつわるさまざまな知識を学ぶことができます。

全国のヤマギワでもさまざまな照明器具、インテリアアイテムをチェック。WEBショップもあり。
● yamagiwa
http://www.yamagiwa.co.jp
リビナ アカデミア 河原先生
お話をうかがった河原先生。生徒さんは建築家や住宅メーカーの方など“住まいのプロ”も多いとか。



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